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やさしく思いやりのある子どもに育てる方法

「科学的に正しい子育て新常識」という、”うちの子、このままで大丈夫?が消える、わが子をヤバイ大人にしない”というサブタイトの本に惹かれて手に取りました。

1歳~10代後半までが対象で、科学ジャーナリストの2人のお子さんを育てるお母さんが、親が子育てでよく悩む問題を論文や研究結果から対処法を導いていらっしゃいます。

アメリカの子育て本ですが、日本との感覚のズレは特には感じませんでした。

この本では様々な子育ての悩みへの対処法が網羅されていましたが、この記事では「やさしく思いやりのある子どもに育って欲しい」というテーマを深堀りしました。


やさしく思いやりのあるメリット

アメリカの親にアンケートをとった結果、子どもにいちばん求めているのは「やさしさ・思いやり」だったそうです。

これはアメリカに限らず、日本でも多くの親が同じ考えなのではないでしょうか。

やさしく思いやりがある人には、様々なメリットがあるんです。

幸福度が高く健康で長生きできる

他人に優しく思いやりがある人の方が…

  • 幸福度が高い
  • 健康で長生きする
  • 5歳の頃に優しく思いやりがあった方が、収入も高い

こんな研究結果が出たそうです。

他人に優しくすると、自分も幸せ・うれしさを感じますよね。

最初はメリットを教え、人にやさしく思いやりのある言動を習慣づけられるといいのかな、と思いました。

人から良く思われたい

私はテレビ番組「ロンドンハーツ」のアンケート企画の時は、積極的に子どもに見せるようにしています。

「あの人は優しいので好きです」など、他人からこう思われるんんだ、ということを早く知ることができるからです。

あの番組を見ていれば、自分も良く思われる側になりたいと思うはずです。

やさしく思いやりがある子どもに育てる第一歩として、友達がどう感じるかを知ることだそうです。まずは、この視点の存在を教えることから始めるといいですね。

困った状況を乗り越えたり機嫌を直す方法を親がアドバイスすると、子どもは思いやり身につけられます。

科学的に正しい子育て新常識

まずは親のやさしく思いやりあるところを見せて、手本にならなければいけないですね。

友達や恋愛でも武器になる

多くの人は「やさしい人」が好きです。

友達や好きな異性と仲良くしたい場合の条件のひとつだと思います。

子どもたちにも「女の子は基本、やさしい人が好きだよ」と伝えています。

子どもに注意をする方法

子どもに要望を伝えるとき、「なぜ」そうしてほしいのかを伝えると効果的です。

科学的に正しい子育て新常識

「片付けて」より、「ここに物があると、人が踏んだら痛いからね」と言われた方が、子どもも「片付けた方がいいんだ」と納得できます。

ここでも、親がお手本になることが大事になってきます。

子供の意見を尊重しないと、子どもも他人の意見を尊重しない人間になるそうです。

感情のコントール

感情のコントールは、大人でもむずかしいものです。

しかし人前で感情的に怒ることは、自分をコントールできない未熟な印象で恥ずかしいものです。

人前で怒るなら、自分をコントロールし静かに怒れると恥ずかしくないのかな、と思います。

子どもの感情のコントールの練習

子どもが感情を表に出すときの適切な方法や場所について、ルールを設定するのはよいでしょう。

科学的に正しい子育て新常識

まずは場所や時間を選んで発散できるように、コントロールすることを目標にしてみましょう。

SEALというアプローチ

本の中で、SEALというアプローチ方法が紹介されていました。

S(ひと呼吸おいて、作戦を立てる)

深呼吸して、相手の言い分を聞き、相手と「いつ」「どこで」話をしたいかを考える

E(説明する)

自分は何が気に入らないのか、何を望むのか

A(肯定する)

自分の言動が対立の原因である場合はそれを認めつつ、自分も相手もお互いに敬意を持って接してもらう権利があることを肯定的に受け入れる。

L(決定する)

しばらく距離をとって友人関係を維持するか、友人関係を解消するかを決める

悪い発散方法は避けたい

うまく発散できないと、いじめやSNSに攻撃的な書き込みなど、悪い発散方法をとってしまうので、できるように促していきたいですね。

いじめの加害者と傍観者になった場合

子どもがいじめにあうことは悲しいけど、それよりも子どもがいじめの加害者だった方が親の絶望感が大きいです。

私はこの考えを子どもたちにもよく伝えています。

いじめの加害者になってしまう子どもとは

子どもの意見を尊重せずに命令する親の子どもは、いじめの加害者になるリスクが高いそうです。自分の地位を高くしたという欲求から、いじめの言動が生れるからなのです。

そして自分の言動がいじめになっていることに気付いていない場合も多いそうです。ちょっと面白いという軽い気持ちから、やってしまっているのです。

客観的に自分を見ることができていない、相手の立場になって考える能力が低いのです。

私はよく子どもたちに「いじめられるのも悲しいけど、親にとっては子どもがいじめをしている方が悲しい」「いじめをしている方が異常」と伝えています。

正しいいじめの傍観者

この本では、いじめを見かけたらどうするべきか?を、教えてくれています。

いじめ行為が終わった後、被害者に親切にすることです。

科学的に正しい子育て新常識

被害者が周囲から親切にされているのを見ると、加害者はいじめをやめる場合もあるそうです。

この点は日本ではどうかな?と思いますが、親切というか普通に接することがいいのかな、と私は思います。

助けるのはむずかしいけど、普通に接することはハードルも高くないかなと思います。

兄弟げんか

兄弟げんかは面倒くさいけど、社会性・コミュニケーションを学ぶいい機会になります。

お互いの望みを聞く

まずは「なぜ、そうしたのか?」を、お互いに確認させる。

これは私もやっていました。子どもたちの翻訳を担当する気持ちになって聞いていました。

問題解決スキルを上げる

最後に子どもたちに「どうすれば解決できる?」と聞くといいそうです。

これは知らなかったので、兄弟げんかに限らず使えそうですよね。

自分で考えさせることはいいですよね、問題解決スキルが上がりそうですよね。

兄弟げんかをしなくなった

うちの子どもたちも小さい頃はよく兄弟げんかをしていました。

私も子育て本を読んで勉強をしていたので、兄弟げんかでは翻訳を心がけていました。

なぜなのか分かりませんが、次男が小学校中学年になった頃から、兄弟げんかをしなくなりました。ムッとすることはあるでしょうが、感情的なケンカはもう何年も見ていません。

長男が次男に気を使っているのが大きいと思うし、次男は機嫌が悪くなるけど感情的に怒ることがあまりないです。

そして私たち親が夫婦がケンカをしないのが大きいと思います。

環境は大事だと実感しています。

まとめ

子どもにこうなって欲しいと思うなら、親もそうならないとういけない、お手本にならなければいけないです。基本ですね。

そしてざっくり大枠になる制限を設定しつつも、子どもの意見を尊重することも忘れないバランスのとれた子育てが、やさしく思いやりのある人間に育てることができるんだと学びました。

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